ORACLE VM VirtualBoxを使いやすくアレンジする方法



■アレンジの目的

前回の記事で、VirtualBoxにWindowsをインストールしました。
次は、より使いやすくする設定を紹介していきたいと思います。

メインOS(もともと使っていたOS)とゲストOS(VirtualBoxでインストールしたOS)では、完全に別個のOSとして動くので、それぞれのOS間の連携がイマイチになりがちです。

そこで、両OSの連携を取りやすくしたりゲストOSを使いやすくしていきます。

主な目的は以下の通り

  • メインOSとゲストOSの間でコピー & ペーストを実現する
  • メインOSとゲストOSでドロップ & ドラッグを実現する
  • メインOSとゲストOSの間で、ファイルを共有する
  • VirtualBoxを制御するホットキーを設定する

■ドロップ & ドラッグとコピー & ペーストができるようにする

  1. VirtualBoxを立ち上げる
  2. ゲストOSの「設定」を選択
  3. 「一般」タグの「高度」タグを選択
  4. 「クリップボードの共有」と「ドラッグ &  ドロップ」の項目で双方向を選択
    150806_bidirectrical
  5. 「OK」を押して保存

■共有フォルダの設定をする

  1. VirtualBoxを立ち上げる
  2. ゲストOSの「設定」を選択
  3. 「共有フォルダ」タグを開くとある、フォルダーリストの右手にある「フォルダ+」のようなマークを選択
  4. フォルダーのパスと名前を選択
  5. 「自動マウント」はONにしておくと、毎回マウントする手間がなくなり便利です。
  6. 一方で「読み込み専用」はOFFにしておいたほうが自由度が高くて使いやすいと思います。
    (ONだと共有フォルダにゲストOSから書き込んだり消したりできるけれど、OFFだと読むだけ)
  7. 「OK」を押して保存
  8. 添付画像では、メインOSのデスクトップとDropboxを共有できるように設定しています。
    150806_folder

■VirtualBoxの制御をするホットキーの設定

メインOSがMacでVirtualBoxにゲストOSとしてWindowsを入れた場合、
commandキーがWindowsボタンに割り当てられるのですが、このコマンドキーの左側がVirtualBoxのホットキーとして登録されているために、Windows内で使うことができません。
わざわざ右のcommandキーを押しながらショートカットというのもいびつですよね。

そこで、ホットキーの配置を右のcommandキーに動かすことで、左のcommandキーをWindowsボタンとして使用するように設定するのがオススメです。


■ゲストOSをネットワーク上に登場させる

通常の設定では、ネットワーク上の他のPCからは、メインOSしか見えません。
しかし、ゲストOSを見せたいときもあると思います。
そんなときの設定がこちら

  1. VirtualBoxを立ち上げる
  2. ゲストOSの「設定」を選択
  3. 「ネットワーク」タグ、「アダプター1」を選択
  4. 「割り当て」で「ブリッジアダプター」を選択
  5. 「OK」を押して保存
    150806_Bridge

■virtualbox guest additionsをインストール

解像度の変更や共有フォルダの活用など、ゲストOSとメインOSの連携を高めるためのアプリです。
これまでは、メインOSの方からの操作でしたが、これはゲストOSにインストールします。

※メインOSがMax OS XでゲストOSがWin8Proの場合

  1. virtualbox guest additionsをインストール
  2. ゲストマシンをWindow表示させる
  3. 「Devices」の中から「Insert Guest Additions CD Image」を選択
  4. ゲストOSのディスクドライブに、VirtualBox Guest Additionのインストールディスクがマウントされます
    150807_guesteddition
  5. インストールディスクから、インストールを行います

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